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初心者ライターが「おっ!」と思われる提案文を書く方法

こんにちは! キジツク運営チームです。
初心者ライターの悩みごとのひとつは、案件の獲得。ライターの案件獲得に直結するのが提案文ですが、なかなか正解が見出せない方が多いのでは?

そこで初心者ライターに向けて、クライアントの目を引く提案文の書き方をご紹介します。

提案文ではすっぴんの文章力をたしかめたい

クライアントがライターを募集するとき、一番知りたいのは誰の手も入っていない状態の文章力です。すでにWeb上に公開されている文章のほとんどは、編集やディレクターの手が加えられているので、実際のところがわかりません。したがって、おそらく誰の手も入っていないと思われる提案文は貴重な情報源。

私は提案文の以下のポイントをチェックしています。

・文章のねじれが生じていないか
・構成が破綻していないか
・言いたいことがわかるか
・日本語に違和感がないか
・固有名詞を正しく記載できているか

とくに重視しているのは文章のねじれと構成の破綻です。文章のねじれは、誰しもやりがちなのですが、何がねじれているのか気づけないライターさんですと、初稿後の修正が大変です。「文章のねじれとは」とレクチャーするのも非常にしんどい。

構成の破綻はさらにやっかいです。構成構造が乱れている記事の修正は、プラモデルでいえばバラバラにして組み立て直すようなもの。ゼロから書いた方が早いのではと思われるほど、修正作業に時間がかかります。

また、固有名詞を正しく記載できているかどうかもチェックポイントとなります。YouTubeをユーチューブ、youtubeと書いてしまう方は、細部へのこだわりが少なく原稿が雑になってしまうイメージです。

募集要項で指定した項目を過不足なく満たして欲しい

ライター募集時に記載されている項目はすべて満たして欲しいなと考えています。
たとえばこんなライター募集。

【ライターさん募集の詳細】

エステサロンのオウンドメディアで執筆するライターさんを募集します。人数は若干名です。文字単価は3円、画像選定あり、構成から。修正は1回程度発生する予定です。応募の際は以下の項目をお知らせください。

・氏名(本名も)
・メールアドレス
・〇〇分野の実務経験、執筆実績
・同ジャンルの執筆実績のURLを3本

募集要項に記載されている必要事項は、募集側が最低限知りたい情報です。すべての項目が記載されていなければ、実績等を確認するまでもなく採用には至らない可能性が高いです。選考を行うために必要な情報が得られないだけでなく、記事執筆の際のルールや修正指示にしたがってくれないのではと感じてしまいます。

正しい日本語でわかりやすく、募集要項をすべてうめるだけで平均より上になる

さてここまで提案文の書き方の基礎についてお話してまいりました。当たり前のことしか書いていないため、拍子抜けしちゃうかもしれません。ですが、これらをすべて満たすだけで他のライターさんに差をつけることができます。意外なことに、これらの条件をすべて満たすことができる方は多くはありません。

正しくわかりやすい日本語を書くことと、募集要項をすべて満たした提案文章を作ることは、初心者ライターさんでもすぐにできますよね!

さらに選ばれるライターになるための提案文

基礎ができたところで、提案文をさらにブラッシュアップしてみましょう。以下の項目を追記すると、ぱっと目を引く提案文になります。

募集分野での実務経験や執筆実績を自分の言葉で語る

提案文の中に、自己アピールを盛り込みましょう。とくに募集側が知りたいのは実務経験や執筆実績です。たとえば美容系の記事であればこんな感じです。

「〇〇化粧品にて美容部員として7年間勤務。その後エステサロンにてフェイシャルメニューの施術を3年間担当。ライターとしての累計活動期間は3年間です。これまで、美容メディア〇〇や▲▲等で記名記事を執筆しております。これらの経験を踏まえ、御社のメディアでは、独自の経験則に基づいた記事、エピソードを盛り込んだ記事を執筆させていただければと考えております」

実務経験や執筆実績に加えて、その経験がどのようにプラスになるのかを説明すると、より見栄えがよくなります。

クライアントの事業について一言でいいから触れる

募集元の企業名やメディア名がわかっている案件であれば、提案文を書くまえにリサーチをしておきましょう。「御社のメディアを拝見いたしました。お客さまに正確でわかりやすい美容知識をお届けするというコンセプトと、既存記事の質の高さに感銘を受けました」といった一文があると、それがお世辞であるとわかっていても「当社のことを調べてくれたんだ」と嬉しい気持ちになります。

使用するツールを具体的に記載する

執筆にあたって、使用するツールを記載することもアピールポイントになり得ます。たとえば、キーワード選定や競合の調査であれば、ahrefsやラッコキーワードが有名です。文章の校正校閲であれば文賢や、ATOKなどがあります。これらの有料ツールを自費で使っているライターさんは、箇条書きでツールをリストアップしておきましょう。とくにキーワードや競合を調査する有料ツールの使用はクライアント側としても嬉しいポイントです。

メッセージのやりとりは、はつらつさを

最後に忘れがちなのが応募の際のメッセージのやりとりです。初回のメッセージは丁寧なビジネス文体を心がけましょう。最低限のマナーは忘れないでくださいね。複数回のやりとりが生じる場合には、語尾に「!」をときおりいれるなど、明るいイメージを出すようにすることをおすすめします。テキストでのやりとりは冷たいイメージになりがちです。

そして、メッセージ内での「ら抜き言葉」や「とゆうことで」といった誤用には要注意。

「この人は小学校レベルの日本語表記もマスターできていないのかな」と思われてしまいます。

基本をしっかりしてコツコツ提案を

今回は、初心者ライターが、「おっ!」と思われる提案文を書く方法をお届けしました。正しい日本語を書くこと、募集要項にしたがって記載すること、クライアントの情報を調べておくことの3点が重要です。

いずれも初心者さんでもすぐに実施できるものばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。

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