
ゼロから始めるWebディレクター|基礎知識編

WebディレクターとはWebサイトを構築、企画、運営するに当たって、指揮や管理を担う人を指します。業務は広範囲にわたるため企業によっては役割分担していることも多く、コンテンツ制作に関わる管理者に限定してWebディレクターと呼ぶなど、定義は曖昧な部分もあります。
この記事では私自身の制作会社での経験をもとに、Webディレクターになるにはどうすればいいのかを紹介します。初回はWebディレクターが身に付けておきたいスキルや知識、そして全体的な仕事内容を簡単に解説。
「Webディレクターを目指している」「ライターから全体をまとめるディレクターにキャリアチェンジしたい」など、Webディレクターという職種が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

派遣化粧品販売員として全国の店舗をまわったのち、メーカー美容部員を経てWebライターへ。同時に制作会社にてディレクター業務を経験。10,000人以上のお客さまにカウンセリングを行った経験から、丁寧なペルソナ設定とカスタマージャーニーに基づいたCVにつなげる記事の作成を得意とする。
目次
Webディレクターに必要なこと
冒頭でも紹介したように、Webディレクターの主な仕事は「指揮や管理」です。サイト構築、コンテンツ制作、運営に関わるさまざまな人を取りまとめ、スケジュールを管理し、業務がスムーズに進むようリードしなければいけません。
そのためWebディレクターには、以下のスキルが求められます。
①コミュニケーション力
Webディレクターはとにかく多くの人と関わる仕事です。そのため当然ながらコミュニケーションスキルは重要です。
クライアントのニーズをくみ取るヒアリング力
ニーズに対してどのようなことができるか説明するプレゼンテーション能力
業務内容をエンジニアやクリエイター、ライターに正確に伝える伝達能力
これらはWebディレクターのコミュニケーション能力の中でも、特に欠かせないスキルといえるでしょう。対面だけでなくチャットやメールでやり取りすることも多いため、簡潔にわかりやすく伝えることも求められます。
②スケジュール管理能力
期限までに制作を終えるには、適切なスケジュールを立てて進行管理する必要があります。そのために押さえておきたいポイントは以下の5つです。
広い視野で全体を把握
タスクの順位付け
時間管理
リスクの把握
問題発生時のリカバリー対応
スムーズにスケジュールを進めるためには、広い視点と細やかなサポート力が欠かせません。そのほか予想外のトラブルでも動じない忍耐力、臨機応変さも必要でしょう。
③マーケティング能力
マーケティングはそれだけで独立した業務のため、Webディレクターが関わるのはごく一部といえます。しかしWebサイトやコンテンツがマーケティングの一つの手段でもある以上、Webディレクターとして持っていた方が良い知識があります。
サイトやコンテンツを企画・制作するためには競合調査が必要です。またコンテンツによってコンバージョンを得るためには検索エンジンの検索順位、サイトへの流入数、ユーザー行動などの分析が欠かせません。いわゆるSEOの知識が不可欠です。
データをもとに「こうなるならこうすればいい」といった解決策を打ち出す、観察力や発想力も必要です。さらに市場に広くアンテナを伸ばし、「これが使えるかも」とキャッチアップできる情報収集能力もWebディレクターが身に付けておくと役立つスキルです。
Webディレクターの仕事内容
Webディレクターの仕事内容は、おおよそ以下のとおりです。細かな仕事内容は制作会社によって異なるため、あくまでザックリとした参考として見ていただければと思います。
自社でサイトを制作する場合は、①に該当するクライアントに関連する業務はありませんが、制作の一部を外部に委託する場合は同様の業務が必要になります。
冒頭でも紹介したように、Webディレクターとひとくちにいっても全ての工程を管理する場合もあれば、いずれかの工程だけを担当する場合もあります。ライターからWebディレクターを目指す方がイメージしているのは、主に④の行程を担当するWebディレクターかもしれませんね。
Webディレクターになるために身に付けておくと重宝される知識
ご紹介したようにWebディレクターの業務は、広範囲に及ぶため、身に付けておきたい知識もかなり多くなります。以下で知っておくと重宝されるものを紹介しますね。
ツールに関する知識
Webディレクターにとって業務効率化のため、そして正しく調査や分析をするためにツールは欠かせません。例えば以下のようなシーンで、さまざまなツールが活用できます。
- ワイヤーフレーム作成
- デザイン作成
- 進行管理
- コミュニケーション
- 競合調査
- Webサイト解析
ワイヤーフレームやデザイン作成ならAdobe XDやCacoo、Figmaなど、進行管理ならAsanaやJira、コミュニケーションツールとしてはChatworkやSlackがよく知られています。
GA4やGoogle Search Console、Ubersuggest、SEMRushなどはWebサイトのパフォーマンス分析やキーワード選定、コンテンツ作成のための競合分析などに使われるツールです。またデータを可視化するミエルカなどのヒートマップツールなどもよく使われるため、知っておくと業務でスムーズに活用できるでしょう。
コード・システムに関する知識
Webディレクターが積極的にコードを書く場面はあまりありませんが、HTML5の基礎知識やCSS、JavaScriptで可能なことなどを知っていれば、エンジニアとのコミュニケーションが円滑になります。システムトラブルが起きた際にも状況を把握しやすくなるでしょう。CMSを導入している企業も多いため、例えばWordPressのようなよく使われているCMSの機能は把握しておくと業務に役立ちます。
デザインに関する知識
デザインそのものはデザイナーが行うため、こちらもWebディレクターができるようになる必要はありません。ただクライアントが希望するイメージをデザイナーに伝え主導する必要があるため、デザイナーとイメージを共有できる感覚、仕上がったデザインを見て「この方がわかりやすい」「もっとこうした方がクライアントのイメージに合う」といった、意見交換ができる感覚、知識は持っておく必要があります。
Webディレクターは数多くの知識が身に付く仕事
WebディレクターはWebサイトを作るさまざまな工程に関わるため、多くの知識が身に付くやりがいのある仕事です。クライアントに喜んでもらえたとき、厳しいスケジュールを乗り越えたときなど達成感を味わえるシーンも多いでしょう。もちろんその分なかなかハードな仕事でもあります。
今回はWebディレクターの基本的な仕事内容や、身に付けておきたいスキルや知識を紹介しました。次回からは本記事で紹介した一つひとつの項目に焦点を当て、さらに詳しく解説していけたらと思います。
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