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美容ライターになりたい方必見!実は奥が深い美容ライターの世界

コスメや美容好きが高じて美容ライターを目指す方もいるでしょう。リサーチや取材の過程でまだ誰も知らない新しい情報に触れられたり、自分の書いた記事が誰かの役に立つかもしれないと考えたりすると、とてもワクワクしますよね。

しかし美容に関する分野はとても広く、もしかしたら「楽しくない」「興味を感じない」記事を執筆する場面もあるかもしれません。さらに記事によっては、表現方法に細心の注意が必要なものもあります。

この記事では実は奥が深い美容ライターの、仕事内容や覚えておきたい大切なポイントなどを解説します。なお、私がWebメインで執筆している人間なので、お伝えするのは主にWeb記事に関する内容になります。美容ライターの中でも、Webで活躍したいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

筆弓あかり
筆弓あかり
美容・転職ライター/ディレクター

派遣化粧品販売員として全国の店舗をまわったのち、メーカー美容部員を経てWebライターへ。同時に制作会社にてディレクター業務を経験。10,000人以上のお客さまにカウンセリングを行った経験から、丁寧なペルソナ設定とカスタマージャーニーに基づいたCVにつなげる記事の作成を得意とする。

美容ライターってどんな仕事?

美容ライターに明確な定義はありませんが、おおまかにいえば「美容に関する記事を主に書いているライター」のことです。読み手に伝えたいまたは読み手が知りたい情報を魅力的にまとめ、正しく、わかりやすい記事にして届けるのが仕事です。

Web上で必要とされるのは、主に「SEO記事」と呼ばれる記事です。SEO記事とは検索エンジンの上位表示を狙って作成する記事のことで、商品やサービスを知ってもらったり、購入やサービスの利用などにつなげたりするのが目的です。

とはいえ記事の種類はさまざま。

  • お役立ち情報
  • まとめ記事
  • 取材記事
  • 商品レビュー

 

などいろんなタイプの記事があります。美容系では情報系サイトの肌悩みに関する記事やメイクアドバイスといったものから、ショーやイベントなどを取材して作成する記事など、テーマは無数です。

そのほか、提供された企画や自分で立てた企画から記事化するコラム記事、プレリリースや取材などで得た情報をもとに、いち早く記事化して発信するニュース記事などがあります。

いずれにおいても美容に関することが好きな方や美容知識がある方なら、自分の強みを活かせる仕事といえるでしょう。これらの記事を各サイトのイメージやカラー、クライアントの希望などをくみ取り反映しながら作成するのが、美容ライターを含めライターの仕事です。

ひとくちに美容ライターといっても分野はかなり幅広い!

美容分野は幅広く、美容ライターが欠ける記事は実はかなり多く存在しています。代表的なものを紹介しますね。

メイク・スキンケア

美容好きで美容ライターを目指すなら、最初にイメージするのがメイクやスキンケアの記事ではないでしょうか。季節に合わせたスキンケアの提案や、肌悩みに関する記事、新商品の紹介記事、レビュー記事などがあります。化粧品メーカーに限らず、さまざまなメディアで多く取り扱われている分野です。

エステ

エステに関連する記事ももちろん美容分野の記事です。フェイシャルやボディエステ、痩身エステに関する記事の作成は多くありますが、サロンやサロンのメニューを紹介するだけでなく、スキンケアやダイエットなど、美容に関するお役立ち情報からサロンを紹介するという流れの記事が多い傾向です。

美容整形

美容整形はとくに幅が広く、目元口元などのプチ整形から、骨削りのような大がかりな整形、豊胸、脂肪吸引、美容クリニックで行っている美肌術、さらに審美という目線では歯科矯正も含まれてきます。

美容整形に関する疑問や施術紹介をはじめ、スキンケアやメイクアドバイス、美しいプロポーションを保つためのトレーニング、食事、ダイエット方法まで、美容整形に関連する記事は切り口も豊富です。

脱毛

脱毛に関する記事は、脱毛サロンとクリニックの双方に必要とされる記事です。それぞれ善し悪しがあるため、書き分けが難しい分野といえるかもしれません。できることも異なるため、表現には注意が必要。近年ではメンズ向けの脱毛記事の需要も増えています。

サプリメント

コラーゲンやエラスチンに代表されるような美容サプリメントや、ダイエットサポートサプリメントなど、美容に関わるサプリメントはさまざまに販売されています。サプリについて紹介する記事から、スキンケアやダイエット方法と絡めて紹介する記事までさまざまにあります。

ヘアケア・香水・ネイル

ヘアケアや香水、ネイルに関する記事の需要もあります。香水に関しては「香り」という感覚で感じるものを「言葉」で表現しなければならないため、語彙力や表現力が試されそう。髪もネイルもスキンケアやメイクとはまた別の知識が必要ですが、書けると対応できる仕事の幅が広がります。

美容ライターを目指すなら覚えておきたい大切なこと

美容ライターの仕事をする際に覚えておきたいのは、「正しい情報を正しく伝えること」です。そんなの当たり前と思う方も多いでしょうが、美容関連の情報は目まぐるしくトレンドが変わるため、「正しい」の根幹がどこにあるのかわからなくなりがち。だからこそ新しい情報だけに振り回されない、「軸」のようなものを持つことが必要なのではないかと、私としては考えます。

「一次情報からリサーチする」「誇大表現は使わない」といったことはもちろんですが、例えば話題のスキンケアやダイエット法を紹介する場合でも、本当に問題のないものなのか自分なりに調べてみることは必要でしょう。

そもそも正解が見つからないこともある美容情報の中で、誰もが納得できる情報としてまとめ、記事にすることは本当に難しい。クライアントに納得いただくことはもちろんですが、自分でも納得できる記事を提供することが「正しい情報を正しく伝えること」につながるのではと思います。

美容ライターを目指すなら専門性orオールラウンダー?

美容に関連する分野は幅が広いため、全てに対応するのは難しいという方もいるでしょう。そういった場合は得意分野に絞り込んで、仕事を選ぶのも方法です。「脱毛ならお任せ!」「スキンケアならお任せ!」といった感じに。

ただ選べる仕事を増やしたいなら、「美容なら何でも書ける」オールラウンダーを目指したほうがいいでしょう。臆せずトライしていくことは、自分の成長にもなるはずです。そこから得意、書きやすいと感じる分野をメインに執筆の場を広げていけば、美容ライターとして長く活動していけるのではないでしょうか。

結果、美容ライターは楽しくやりがいのある仕事

美容ライターの仕事はとても楽しく、やりがいがあります。自分の経験を活かせるうえ、何より好きなことなので。

さらに関わったことのない分野を学べて、知識が増えていくのもうれしい点です。注意しなければいけないことは多々ありますが、好きなことを活かせる仕事。ぜひ、共に役立つ記事を作り続けていきましょう。

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