生成AIを使った文章作成でやりがちな失敗
チャットbot型生成AIが登場し、ライティングの取り組み方に変化が現れたライターさんが多いのでは? 記事制作の外注化をとりやめたメディアもあると耳にします。
しかし、使い方を誤ると案件を失ったり、Webサイトの信頼性を失ったりするリスクもあります。そこで、今回は生成AIを使った文章作成の失敗事例についてお届けします。
生成AIを使用する方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
生成AIによる文章作成の失敗事例1|生成AI感が強すぎる記事を納品してしまう
生成AIが出力した文章は、一見するときれいな日本語に見えるのですが、よくよく読んでみると、同じことが何度も書かれていたり、階層構造が乱れていたりします。内容も不正確なものが散見されます。
したがって、生成AIで記事を作るときは構成のチェックや完成した文章の推敲、ファクトチェックが必須です。ところが、生成AIで作った記事をほぼそのまま提出しているなと感じることが多々あります。
「このままサイトに掲載したら、サイトのイメージが下がってしまうな」
「正確ではないから、ファクトチェック&リライトが必要だな」
ディレクターや編集者は、その記事のほとんどを書き直すことになります。そして、当該ライターへの発注を停止するでしょう。
「生成AIを使いましたね!」なんて本人には言えません。ネガティブなコミュニケーションは疲れてしまいますから。
「大変恐縮でございますが、本案件は更新を一時停止することになりました」といった、案件終了の決まり文句でお断りするかと思います。
生成AIによる文章作成の失敗事例2|極端に抽象的or極端に具体的
生成AIの文章は、ふわっと抽象的すぎたり、逆に具体的すぎたりと、バランスが悪いことが多いです。たとえば、「経理 業務効率化するには」というキーワードの場合、「経理の業務効率化とは」という見出しでは、非常に薄い一般論が語られる反面、「経理の業務効率化を進める方法」では突然、実在の企業名が記載されることが珍しくありません。
このままではWebサイトに掲載することはできませんのでリライトが必要です。
生成AIによる文章作成の失敗事例3|日本ではなじみの薄い単語が散りばめられている
・ネットワーキング
・ステップバイステップ
・〇〇ガイド
・タイトルや箇条書きで多用される半角のコロン
生成AIならではの表現があります。
たとえば転職についての記事では「ネットワーキング」が多用されがち。「これまで構築したネットワーキングを活用して転職活動を成功に導こう」といった文章です。ネットワーキングは日本人には馴染みの薄い言葉であり、一般的とはいえません。
またステップバイステップも頻出。意味はわかりますが、耳馴染みが薄いと感じる方が多いのでは?
そして、「:」これ。コロンはタイトルや箇条書きの中で、私たちも使用します。しかし、生成AIはかなりの頻度でコロンを登場させます。さらに、彼らが使用するのは半角コロン。半角コロンは、生成AIを使っているかどうかを判断する一つの材料でもあります。生成AIの使用を禁止していない案件では、問題はありませんがディレクターや編集者は「お!生成AIか! 気をつけよう!」と身構えます。
生成AIを使った文章作成で失敗しないためのコツ
では生成AIを使用するにあたって、何にどう気をつければよいのでしょうか。
私は、「これは私が全力投球で書いた記事です」と言えるかどうかを判断基準にしています。日本語の正しさ、内容の正確性、そして読者さんのためになっているかどうか。
そうやって自問自答をすれば、生成AIによるライティングで失敗しないはずです。
当然ですが、生成AIが作った記事をそのまま納品するのは厳禁。すべて丁寧に読み込んで、リライトをほどこします。内容が正確であったとしても他のサイトからコピーになっていることも。怪しいなと感じる文章、とくに妙に具体的な文章は検索しておきましょう。
ちなみに、キジツクはOpenAI社のChatGPT4oを搭載しており全体の流れや、構成については失敗しにくい仕様です。生成AIを効率的に活用したい方はぜひ試してくださいね!
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