【有料ツール不要】ライター向けSEOキーワードのネタ出し方法
支給キーワードに沿ってSEO記事を書いている皆さん。
クライアントサイドから、こんなことを言われた経験はありませんか?
「次のキーワード、どうしましょう(そろそろストックが切れてきて……)」
「何か良いネタ、ありませんか?(ライターからも何か提案してほしい……)」
ネタ出しはライターの作業領域なの?と思うかもしれません。
でも、継続的にネタを出すことで企画力を鍛えられるし、何よりサイト運営の継続に貢献できます。クライアントにも喜ばれるため、できればキーワード選定のヒントになるネタを提供したいところです。
そこで今回は、「何か良いネタない?」にすぐ対応するための簡単なネタ出しポイントを紹介します。ネタ出しで悩んでいるライターさんは、参考にしてみてください。
目次
なぜネタ出しスキルが重要か
通常、検索ボリュームのあるキーワードは官公庁や大企業、先行企業などのサイトが検索上位を占めています。新興サイトがいきなり「SEO対策」というキーワードで上位に食い込むのは、容易ではありませんよね。
そのため、中小規模の新興サイトは「SEO対策 わかりやすく 初心者」や「コンテンツマーケティング やり方」のような、ビッグキーワードの周辺にある複合キーワードを狙いがちです。これは、競合が少ないキーワードで検索上位を取り、トラフィックを集めてドメインを着実に育てる戦略。実践している企業は多いと思います。
ただし、この戦略には一つデメリットがあります。それは、「小さい市場で勝てるキーワード」を集め続けなければならないということ。
・検索ボリュームや競合が少ないこと
・ユーザーの検索意図に適していること
・ビッグキーワードの周辺にあること
この条件を満たすキーワードを探し続けるのは大変です。
また、記事が増えていくにつれ、SEOのカニバリ(自サイト内でのキーワード競合)対策も必要になります。こうなると、「次のキーワード、どうしよう」と困るのもうなずけます。だからこそ、ネタ出しスキルは重要だと思います。
ネタ出しするポイント
中小規模かつ新興のサイトは、ビッグキーワード(メインキーワード)の周辺にあるキーワードを狙うケースが多いと思います。
とはいえ、周辺キーワードは無数にあります。どこからどうネタを集めればいいのか悩みますよね。
ここでは、「リモートワーカー向けにサービスを提供するサイト」という想定で、無料ツールのみでネタ出しをするポイントを紹介していきます。
いきなりキーワードツールに頼らない
キーワード探しと言えば、ラッコキーワードやGoogleプランナーなどのキーワードツールを活用する方法が王道です。
キーワードツールは有料版であれば多機能で使いやすいのですが、無料版だと機能が制限されます。そのため、「リモートワーク 求人 正社員」といったメジャーな関連キーワードが大量に出てくる一方で、「オンライン会議 疲れる」といった、少し外した周辺キーワードが見つかりにくいことがあります。
また、キーワードツールで最初から検索ボリュームやSEOの難易度を気にしてしまうと、発想の幅が狭くなることも。まずはアイディアを広げるため、ツールを利用したキーワード選定はネタ出しの後で行うことをおすすめします。
業界用語のロングテールキーワードを探る
ユーザーの検索意図に適したキーワードを探るため、業界用語のロングテールキーワードを探ります。
まずは、GeminiやChatGPTなどのAIツールで「リモートワーカーの業界用語を教えて」と尋ねてみてください。以下のような周辺キーワードがリストアップされると思います。
- 周辺キーワードの例:
「テレワーク」
「在宅勤務」
「コワーキング」
「オンライン会議」
「フルリモート」
「ハイブリッドワーク」
など
さらに、これらの周辺キーワードに複数の単語を掛け合わせたロングテールキーワードを探ると、検索意図が明確なキーワードを見つけやすくなります。AIに「リモートワーク関連のロングテールキーワードを教えて」と聞けば、ロングテールキーワードを無数に提案してくれます。
- ロングテールキーワードの例:
「テレワーク 自宅で仕事がはかどらない」
「オンライン会議 マナー」
「Zoom 背景 設定」
「ハイブリッドワーク メリットデメリット」
「副業 リモートワーク 組み合わせ」
トレンドワードと掛け合わせる
その業界で話題となっているトレンドワードや旬のネタと掛け合わせると、目を引くキーワードを見つけやすくなります。
- トレンドと掛け合わせた例:
「リモートワーク Z世代」
「リモートワーク ChatGPT」
「リモートワーク 廃止 Amazon」
Z世代やChatGPTといったトレンドキーワードを掛け合わせると、一定のアクセスを見込めます。トレンドは常に変わる可能性があるため、GoogleトレンドやAI、ニュースなどで常に最新の動向を探っておき、早めに記事を作成するのがポイントです。
GoogleのAIであるGeminiは検索に強いため、「ここ半年で話題になっているトピックやキーワードを教えて」と尋ねると、さまざまなトレンドワードを教えてくれます。
QAサイトやSNSでリアルなネタを探す
Q&AサイトやSNSでリアルなユーザーの声を拾い、ニーズのあるネタを探します。
具体的には、Yahoo!知恵袋やOKWAVE、教えて!gooや各種SNSで「リモートワーク」「在宅勤務」などと入力し、リモートワーカーがよくしている質問から需要を確認していきます。
ここで重要なのは、Q&AサイトやSNSで話題のトピック=検索需要のあるネタとは限らないこと。話題のトピックは幅広い人が閲覧・拡散しているため、ターゲットユーザーの需要とはズレることがあります。
話題のトピックだけではなく、ターゲットユーザーの動向をチェックするほうがリアルなネタを探せます。SNSでターゲットユーザーに近い人を複数フォローし、彼ら・彼女らが関心や不安を抱いているネタを探りましょう。また、その界隈ではどのような話題に注目が集まるのか、限定した範囲でニーズを探ると、コンバージョンにつながるキーワードを見つけやすくなります。
なお、私が検索したときは良いのか悪いのか
「在宅勤務 家族 ストレス」など家族がリモートワーク・テレワークをしていることへの悩みや不満が散見されました。
まとめ
コンテンツSEOでは、「サイトにとっていかに効果の高いキーワードを選定するか」が重視されがちです。
とはいえ、我々ライターはユーザーの検索意図に適した記事を作成することが役割です。せっかくキーワードのネタ出しに関わるのなら、検索ボリュームを調べる前に、まずはユーザー理解に努めたいもの。
業界用語や旬の話題、SNSなどでユーザーの声を知ることから始めていけば、ユーザーをより深く理解できると思います。キーワードツールでネタ出しをしているライターさんは、参考にしてみてください。
※集めたネタのキーワード選定については、クライアントサイドと話し合いながら進めてください
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