【連載:ゼロから始めるライター②】未経験からWebライターを始める6つのステップ
「Webライターに興味はあるけれども、何から始めたらよいか分からない」と悩む方は少なくありません。
未経験からWebライターを始める場合、Webライティングについてある程度学んだら、執筆するジャンルを考えて、まずは1記事書いてみることをおすすめします。執筆に慣れてきたら、クラウドソーシングに登録して案件に応募するのがもっとも手軽です。
今回は、Webライターとして仕事を獲得するための手順を6つに分けてご紹介します。
連載第一弾はこちらから!Webライターはどんな仕事?魅力や求められる能力を紹介
目次
Webライターになる6つのステップ
Webライターになる道筋は人それぞれ異なります。もし、私が今から未経験でWebライターを始めるのであれば、以下の手順で進めていきます。
- Webライティングについて学ぶ
- 執筆するジャンルを考える
- 実際に記事を書いてみる
- サンプル記事を作成する
- クラウドソーシングに登録する
- クラウドソーシングで募集中の案件に応募する
あくまで一例にすぎませんが、Webライターになるために何から始めたらよいかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.Webライティングについて学ぶ
まずは、基本的な文章の書き方やSEOなど、Webライティングの基礎的な知識を学習します。SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、記事コンテンツを上位に表示させるために最適化することです。
インターネットの記事のみでもWebライティングについて学べますが、できれば書籍を2〜3冊ほど読むことをおすすめします。
基本的な文章に関する書籍を1〜2冊、SEOについても学べるWebライティングの書籍を1〜2冊読むことで、記事を書くために必要な知識を一通り得られるはずです。
2.執筆するジャンルを考える
次に、どのジャンルの記事を執筆するのかを考えます。執筆するジャンルは、得意なことや興味があること、知見があることを基準に考えるとよいでしょう。
たとえば、旅行が趣味なのであれば、執筆するジャンルの候補は、観光地やホテルのレビュー、アウトドアなどが挙げられます。趣味をもとに執筆ジャンルを決めると、記事のリサーチや執筆を楽しみながら進められるでしょう。
金融機関で働いた経験があるのなら、投資や資産運用、保険などが執筆ジャンルの主な候補です。金融機関での勤務経験があれば、現場で培われた知見をもとに、より有益な記事を書ける可能性があります。
3.実際に記事を書いてみる
続いて、学習した内容をもとに記事を書いてみましょう。最初は時間がかかるかもしれませんが、練習を重ねることで少しずつ慣れていきます。
何を書けばよいかわからない場合は、日常生活でよく利用するモノや最近購入した商品などを紹介する記事を書くのがおすすめです。実際に使ったことがあるモノを紹介する記事であれば、比較的書きやすいはずです。
いくつか記事を書いたら、信頼できる友人や家族に読んでもらってみてください。身近な人に読んでもらうと「この部分が読みやすかった」「この説明はちょっと分かりにくい」など、自分自身では気が付けなかった点を指摘してもらえる可能性があります。
4.サンプル記事を作成する
記事の執筆に慣れてきたらサンプル記事を用意しましょう。サンプル記事は、自分自身のライティング能力を、より正確に伝えるために作成する記事です。
営業の際に、サンプル記事を添付することで、ライティングの実力が伝わりやすくなり、採用される確率がアップしやすくなります。
また、ライティングの仕事を受注し、作成した記事がWebに公開されるようになったあとも、サンプル記事は役に立ちます。
Webで公開される記事の多くは、編集者やディレクター、監修者、エンドクライアントなどさまざまな人の手が加えられています。営業の際に、Webで公開された記事を添付すると、クライアントに過剰な期待をいだかせてしまうかもしれません。
サンプル記事を作成していれば、自分自身が本来持っている文章力や専門性を、より正確に伝えることができ、採用後のミスマッチが起きにくくなります。
5.クラウドソーシングに登録する
サンプル記事を用意できたら、仕事を獲得するために営業を開始します。とはいっても、いきなりWebメディアや編集プロダクションなどに営業をするのは、ハードルが高いもの。そこでおすすめしたいのが「クラウドソーシング」です。
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネットを通じて不特定多数の人に仕事を発注できるサービスのことを指します。ランサーズやクラウドワークスなどが有名です。
クラウドソーシングに登録をし、プロフィールを作成することで、サイト内で募集されている案件に応募できるようになります。
プロフィールには、執筆できるジャンルやこれまでの経歴、保有する資格、自分自身の強みなどを詳しく書きましょう。プロフィール写真は、無理に顔写真にする必要はなく、イラストやロゴでも問題ありません。
6.クラウドソーシングで募集中の案件に応募する
クラウドソーシングの登録とプロフィールの作成が終わったら、サイト内で募集されている案件に応募してみましょう。クラウドソーシングで募集される案件には、大きく「タスク」と「プロジェクト」の2種類があります。それぞれの特徴は、次の通りです。
- タスク:基本的に単発のお仕事であり、報酬は低め
- プロジェクト:報酬が高い案件が多く、継続的な発注も期待できる
積極的に応募していきたいのが「文字単価1円以上のプロジェクト案件」です。クラウドソーシング上で募集されている案件を毎日確認し、文字単価1円以上で、執筆ができそうなプロジェクト案件を探しましょう。
プロジェクトに応募する際は、クライアントが作成した募集内容をよく読んだうえで、「自分ならどのように役に立てるのか」といった視点で提案文を作成するのがポイントです。
たとえば、保険に関する記事を執筆する案件に応募するときは「生命保険会社で7年勤めた経験を生かして、生命保険の選び方で悩む人に寄り添った記事を作成できます」といった内容を提案文に盛り込みます。
いきなり文字単価1円以上のプロジェクト案件に応募するのが不安なのであれば、1円未満の案件やタスクに応募して実績や経験を積んでいくのでもかまいません。無理のないペースでお仕事をこなしていくことで、少しずつ自信が湧いてくるはずです。
AIが進化するなかでもWebライターになって大丈夫?
ChatGPTをはじめとした生成AIが登場し、今後も生成AIの進化が進むことでさまざまな職業がなくなるといわれています。生成AIは文章の作成も得意なので、将来的にはWebライターの仕事もなくなるという意見もあります。
そのため「Webライターを始めても大丈夫なのだろうか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論をいえば、これからWebライターを始めても決して遅くはありません。今後もしばらくは、Webライターの需要はなくならないと考えられるためです。
AIは、一般的な内容の記事は生成できるものの、面白く読み応えのある記事を書く能力は、まだまだ人間にはおよびません。また、Webライターの仕事は記事を書くことだけではなく、企画や取材など多岐に渡るため、そのすべてをAIに任せるのは難しいでしょう。
何より、AIは執筆した記事の責任を取ってくれません。責任の所在が明らかにならない限り、記事を制作する際は、AIのみで完結するのではなく人間が関わる必要があります。
一方、記事を作成する際にAIは非常に役に立ちます。構成案の検討や下書きの執筆、誤字脱字の確認などをAIに任せることで、記事制作の時間を短縮することが可能です。
AIはWebライターの敵ではなく、むしろ有用なツールの1つです。AIをうまく活用することができれば、Webライターとしての活躍の場を広げられる可能性があります。
今回は、Webライターを始める手順の例と、AIが進化するなかでもWebライターを始めても問題ないことをご紹介しました。次回は、記事を作成する際の手順や成功するためのポイントなどをご紹介します。
タグ一覧