ゼロから始めるWebディレクター②スキル編~Webディレクターってぶっちゃけどんな人が向いてるの?~
Webの仕事内容については前回の記事でお伝えしましたが、「じゃぁWebディレクターってぶっちゃけどんな人が向いてるの?」という声が聞こえそうなので、まんまその声にお応えすることにしました。ご紹介するのは私の主観です。
「制作会社時代の上司を見て」「取引先のディレクターさんを見て」など、私がすごいな、いいな、と思ったものを中心に集めました。Webディレクターを目指している方だけでなく、既にWebディレクターとして働いている方もぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
Webディレクターにこれは絶対必要だと思ったスキル4選
「ゼロから始めるWebディレクター|基礎知識編」で、Webディレクターに必要なスキルは「コミュニケーション力」「スケジュール管理能力」「マーケティング能力」だとお伝えしました。その中の「コミュニケーション力」「スケジュール管理能力に」に関連する、これはWebディレクターに欠かせない、と思えるスキルをご紹介します。
聞き上手「聞き出し上手」
コミュニケーション力を高める上で「聞き上手」は欠かせないスキルの一つです。クライアントの要望を聞くことに始まり、案件に関わっているデザイナーやエンジニア、ライターなどの話を聞く、部下や上司の話を聞くなど、とにかくWebディレクターは多方面の人から話を聞く機会が多い仕事です。
しかし相手が自ら積極的に話してくれるとは限りませんし、言いたいことをうまくまとめられない場合もあります。そのため相手の要望を過不足なく知るためには「聞き出し上手」のスキルが必要です。
ネゴシエーターと呼ばれる交渉のプロ達は聞き出すことで信頼関係を作り、最終的に「YES」という返事を引き出すのだそうです。もちろんWebディレクターに交渉のプロや、営業職のような「YES」を取り付けるコミュニケーション能力が必要なわけではありません。しかし後々の齟齬を減らし、信頼関係を築くためには、聞き上手で聞き出し上手になることは重要なのではと感じています。
「聞き出す」ってインタビューと同じですね。「何が目的か」「何を実現したいのか」「なぜそう考えるのか」「何が必要か」などなど、「WHY」をたくさん持って話を聞くことで、相手も自分の思考の整理がしやすくなります。もしかしたら「相談したことでより目的が明確になった」と喜んでもらえるかもしれません。
スケジュールだけじゃない「管理能力と決断力」
管理はWebディレクターのメイン業務。一つの案件で把握しておくべき要素は多岐におよぶため、誰かが要を握っていないと収拾がつかなくなります。そこで発揮されるのがディレクターの管理能力。
全体の流れを把握し、どれくらいの時間が必要か予測を立て、滞りなく進行させるスケジュール管理能力は欠かせません。さらに必要な人材、そして予算の流れなども見当を付けておく必要があるでしょう。しかしこうした管理面だけでなく、何をどうすべきかの「決断力」もあわせ持つ必要があると考えます。
「スケジュールが厳しいが、これ以上アウトソーシングすると予算が厳しい」
このように、一方を選べば一方に問題が生じる、といった状況になることは多々あります。Webディレクターは全体を管理している分、全体から確認される立場です。小さなことを含めれば無数の決断の繰り返し。
もちろん自分に問い合わせが集中しない仕組み作りも、「管理能力」として必要な要素でしょう。
なんとなくだけどあなどれない「危機察知能力」
管理する上で「嫌な予感」という感覚も、Webディレクターに必要なスキルだと思います。なにやら急にオカルト的な話になりましたが、もちろん現実的な話。なにげない「あれ?」が、あとで問題に発展したという経験がある方って多いのではないでしょうか?
例えば私の場合、「なぜこの人はこんなところにこんなメモをしているんだろう」と疑問に思ったことがあります。結論からいうと、その人は良くないことをしていたんです。詳細はご紹介できませんが、あとから「あれかー!」みたいなことが起きました。
あるときは上司が、本当に「なんか嫌な予感がする」といいました。これこそいよいよオカルト的です。でもこれは経験から感じる「違和感」だったようで、案の定クライアントを巻き込んだ結構なトラブルに発展しました。
見えてないものを見つけることはできません。経験にないことだっていくらでも起こりますから、何もかもを恐れるわけにもいきません。しかしこれまでにないことに「あれ?」と思うことや、「なんだろう」というひっかかりを大切にできる「危機察知能力」は、問題を大ごとにしないためにもWebディレクターには必要なスキルだと思うのです。
どっしりかまえて「任せる力」
これまでスムーズに案件を進めるためのスキルを主に紹介しましたが、もう一つ押さえておきたいのが「任せる力」です。これはコミュニケーション力と管理力、双方に関わるスキルです。
案件に関わるトラブルは、誰だって避けたいでしょう。しかしどんなに気を付けていても、トラブルは起きてしまうのです。たくさんの人間が関わっているのですから、当たり前。トラブルを回避したいからと管理体制をがんじがらめにしていたら、作業に当たる人達はみんな疲弊しますよね。
マネジメント力などの講座でもよく語られることですが、「自分は事故処理屋さん」くらいに思ってどっしりかまえ「任せる」ことが必要。「あれ?」と思うことがあれば危機察知として頭の片隅に置いておいて、過剰に警戒せず任せる気構えもWebディレクターに欠かせない要素だと思います。
Webディレクターに向いているのは好奇心が旺盛な人
「で、結局どんな人がWebディレクターに向いているの?」に対する回答ですが、私は好奇心が旺盛な人だと考えます。「話を聞き出す」「案件に関わるさまざまなことを管理する」「危険を察知する」「任せる」ことには、根底に好奇心が必要だと思うので。
好奇心があれば「聞き上手・聞き出し上手」のスキルを活かしやすくなるでしょう。案件に関わるさまざまなことに目が届き、なんとなくの危険にも気づきやすくなるはず。「任せる」と大丈夫かな…と心配になりがちですが、好奇心が強ければ「どんなふうにやってくれるかな」と前向きになれるでしょう。
Webサイトやコンテンツ制作に関する情報は、頻繁に更新されます。新しい情報を素早くキャッチしておく、それに関連する他の情報も調べておくなど、好奇心はWebディレクターの仕事に大いに役立ちます。
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