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Webライターはどんな仕事?魅力や求められる能力を紹介

Webライターは、インターネットで公開される記事を書くお仕事です。パソコン1台あれば始めることができ、働く場所や時間を選びやすいという魅力があります。

また、参入のハードルが低いうえに、さまざまなジャンルの知識を得ることも可能です。

今回は、Webライターの仕事内容や魅力、求められるスキルをご紹介します。

品木 彰
ライター

大手生命保険会社で7年半勤め、個人営業と法人営業の両方を経験。2019年1月からWebライターとして独立。「お金に関する正しい知識を、より多くの人々に届けたい」という思いを原動力に、保険や不動産、資産運用、相続など、幅広いジャンルの記事を執筆している。

Webライターの仕事内容

Webライターの主な仕事は、Webサイトに掲載する記事を執筆することです。Webメディアに掲載されることの多い記事は、以下の通りです。

  • 商品の特徴や使い方を紹介する記事
  • サービスの内容や利用方法を説明する記事
  • 最新情報を紹介するニュース記事
  • 専門的な内容をわかりやすく解説する記事

Webライターの役割は、メディアを運営する企業の利益につながる記事を書くことです。たとえば、不動産会社が運営するWebメディアの多くでは、物件の査定や無料相談などの問い合わせにつながるような記事の作成が求められます。

執筆するジャンルは、ファッション、医療、金融、旅行、教育などさまざまです。執筆の際は、自分自身の知識や経験に加えて、インターネットや書籍などで集めた情報も参考にします。案件によっては、専門家や企業の担当者などにインタビューすることもあります。

Webライターの魅力

Webライターの仕事には、さまざまな魅力があります。ここでは、Webライターの主な魅力を4つご紹介します。

1.PC1台あれば始められる

Webライターは、インターネットに接続されたPC1台あれば始めることができます。高性能なPCや、専門的な機材を買いそろえる必要はありません。

原稿を書く際に使用するテキストエディタ(ワープロソフト)は、無料のものが充実しています。たとえば「Googleドキュメント」であれば、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用が可能です。

PC1台で手軽に始められる点は、Webライターの魅力といえます。

2.働く場所や時間を比較的自由に選べる

Webライターは基本的にリモートワークであるため、働く場所を自由に選びやすいといえます。自宅、カフェ、コワーキングスペース、図書館など、自分自身が集中しやすい場所を選んで執筆に取り組めます。

また、スマートフォンがあれば、スキマ時間で情報を調べたり原稿を執筆したりすることも可能です。通勤時間や休憩時間、子どもが学校に行くあいだなど、空いた時間を有効活用して仕事を進められます。

このようにWebライターは、働く場所や時間の制約が比較的少ないため、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。

3.参入のハードルが比較的低い

Webライターは、特別な資格や経験がなくても始められる職業です。文章を書く基礎的な能力がありPCを操作することができれば、年齢や学歴を問わず挑戦できます。

プログラミングやデザインなどの仕事を受注するためには、専門的な知識やスキルが必要です。そのため、経験や実績がない人が案件を獲得するのは難しいでしょう。

その点、Webライターであれば、時間やお金をかけてスキルを身につけなくても、自分自身の経験や知識を生かしてお仕事を受注できる可能性があります。

4.さまざまなジャンルの知識を得られる

Webライターが記事を作成する際は、インターネットや書籍などで幅広く調査をするため、さまざまなジャンルに詳しくなれる可能性があります。

たとえば、資産形成に関する記事の作成を受注すると、リサーチを通じて金融商品の種類や選び方、運用に充てる資金の決め方などの理解を深められるでしょう。記事の作成で得られた知識や知見を、自分の資産形成に活かすことができます。

また、興味や関心のあるジャンルの記事作成を受注することで、お金をもらいながら知識を深めることも可能です。

Webライターに求められる5つのスキル・知識 

Webライターは未経験者でも始めやすい職業ですが、長きにわたって活躍するためには、以下のスキル・知識が必須となります。

  • 文章力
  • リサーチ力
  • SEOの知識
  • 取材スキル
  • コミュニケーション能力

1.文章力

Webで公開される記事は、老若男女を問わず多くの人に読まれます。そのため、誰が読んでも理解できるような、わかりやすく論理的な文章を書く能力が求められます。

また、専門的な内容をかみ砕いて説明する能力も必要です。回りくどい表現を避けながら、専門的な内容をわかりやすく説明するためには、ターゲットとなる読者の理解度に応じ文章を書き分けなければなりません。

クライアントから選ばれ付けるためには、読み手がストレスを感じることなく、最後まで読み進められるような文章を書ける能力を磨く必要があります。

2.リサーチ力

どんなに優れたライターであっても、素材がないことには記事を執筆できません。そのためWebライターには、執筆に必要な情報を集める「リサーチ力」も必要です。

素材を集める方法はさまざまです。インターネットや書籍を見るだけでなく、専門家にヒアリングをしたり、公的機関やメーカーなどに電話取材をしたりもして素材を集めます。

また、情報が正確であるかどうかを見極める力も求められます。とくにインターネットで公開される情報には、正確性に欠けるものも多数含まれているため、知識や経験をもとに正しい情報を見極めなければなりません。

3.SEOの知識

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことです。Googleなどの検索エンジンで、特定のキーワード(例:痩せる 運動)を入力したときに上位表示されるように狙う記事コンテンツのことを「SEO記事」といいます。

SEO対策が不充分であると、作成した記事が検索エンジンで上位表示されず、読者に届きにくくなります。より多くの読者に記事を届けるためには、ライター自身にSEOの深い知識がなければなりません。

また、検索エンジンのアルゴリズム(検索結果を決める計算方法や処理方法)は定期的にアップデートされるため、最新の動向を追いかけることも重要となります。

4.取材スキル

記事を作成する際、専門家や企業の担当者などに取材をすることがあります。近年は対面取材の他にも、ZoomやGoogle Meetなどでオンライン取材をする案件も増えてきました。

取材記事の作成でとくに求められるのは、限られた時間で必要な情報をインタビュー相手から聞き出す能力です。

取材の際は、インタビュー相手に適切な質問を投げかけ、相手の話に耳を傾けながら、状況に応じて内容を深掘りしていかなければなりません。また、話題が脱線したときや特定の話題に偏ってしまっているときは、軌道修正も必要です。

取材の時間が終わるまでに情報を適切にヒアリングでき、それをもとに読み応えのある記事に仕上げられるライターは、多くのクライアントから重宝されるでしょう。

5.コミュニケーション能力

Webライターが仕事を進めるうえでは、編集者やディレクター、エンドクライアントなどとの連絡が欠かせません。ChatworkやSlack、Gmailなどを用いたテキストコミュニケーションだけでなく、電話やWeb会議ツール(例:Zoom、Google Meet)で直接会話をする機会もあります。

いくら記事の質が高くても、コミュニケーションでマイナス評価をされてしまうと、継続的に仕事を受注することは難しいでしょう。

「ソフトな言い回しを心がける」「感謝や謝罪の言葉を伝えられる」「自分の意見を一方的に押しつけない」など、依頼主と円滑にコミュニケーションを取ることができるWebライターは、仕事が途切れにくい傾向にあります。

このようにWebライターは、初期費用がかからない、働く場所や時間の制限が少ないなどの魅力がある一方で、活躍していくためには幅広いスキルが求められます。

では、Webライターになるためには、何から始めたらよいのでしょうか。次回は、Webライターを始める手順をご紹介します。



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