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Web記事における順接の接続詞問題

こんにちは! キジツク運営チームです。SEO記事を制作するとき、接続詞で悩むことはありませんか?

私は毎日のように苦しんでいます。とくに順接の接続詞です。そこで順接の接続詞は記事中でどのように使用すればよいのかを検討したいと思います。

順接の接続詞とは

順接の接続詞は、「だから」や「なので」、「したがって」「すると」など、前の文章を受けてその流れを結論づけたり、結果を述べたりする接続詞です。

使い方が異なる3つの順接の接続詞を例文にしてみました。

「私はお腹がすきました。だからラーメンを食べました」
「私はラーメンを食べました。すると翌日の体重が3kg増えていました」
「私は太ってしまいました。したがって、昔の服を着ることができません」

この中で、とくに違和感を抱きやすいのが「だから」です。「だから」はくだけた文体に思えてしまい、使いたくない気分になります。「なので」「それで」もWebサイトに掲載する文章としてはふさわしくありません。では一体何を使えばよいのでしょうか。「そこで」が一番マシなように感じます。

「私はお腹がすきました。そこでラーメンを食べました」

少しだけ違和感が軽減されました。

もう少しかたい文章で検討してみましょう。

「生成AIはライティングの強力なパートナーとなり得ます。だから、多くのWebメディア運営者が活用を検討しています」

「だから」だけが浮いて見えます。ほかに使える接続詞を集めてみました。

・なので
・そのため
・それで
・そういうわけで
・そこで
・したがって
・ゆえに

このあたりが、候補になるでしょうか。

「生成AIはライティングの強力なパートナーとなり得ます。そのため、多くのWebメディア運営者が活用を検討しています」

どうでしょうか。そのためだけが浮いて見えませんか。気のせいでしょうか。

では別の接続詞はどうでしょう。「したがって」を加えてみました。

「生成AIはライティングの強力なパートナーとなり得ます。したがって、多くのWebメディア運営者が活用を検討しています」

仰々しい印象を受けます。どうもしっくりきません。他の接続詞にはこのような違和感を抱かないのですが、順接だけはどうも浮いてしまうのです。私の文章力に問題があるからかもしれません。そもそも、誰も気にしていない可能性もあります。それでも、違和感が拭えず、毎日のように順接の接続詞を登場させる必要に迫られたときに「ぐぬぬ」と考え込んでしまうのです。

みんなはどうしているのか

ひとりで悩んでいても結論がでないときは、先人の知恵を借りるに限ります。さまざまなWebメディアを巡回して、順接の接続詞の使われ方を調査してみました。

「フム」の先に少しでもプラスの感情を持ってもらえるようなサイトになることを目指したいです。

だから、フムニューは、「ユーザーと同じ目線に立つこと」「ユーザーとの相互理解を深めること」「ユーザーの心に寄り添うこと」この3つを、何より大切にしていくつもりです。

引用:主婦と生活社「fumufumu news」(https://www.shufu.co.jp/web/fumufumu-news/

 

この「だから」の使い方に違和感はありません。むしろ柔らかい語りかけるような口調、しっとりと読みたくなるような文体にぴったりとマッチしています。

つづいて、もう少しビジネス寄りのメディアもチェックしてみましょう。

「期待されると、手を抜いたりさぼったりしにくくなるだけでなく、ついつい頑張ってしまうのだ。ゆえに、期待することの効果には絶大なものがあると言ってよいだろう」

引用 :DIAMOND online「どうせやる気のない部下を頑張らせる、日本人に効果てきめんな方法とは?【心理学博士が教える】」(https://diamond.jp/articles/-/351704?page=

 

この記事内では「ゆえに」を2回使用しています。この「ゆえに」にはまったく違和感がないどころか、その後の結論がすっと頭に入ってきます。

ですます文体主体のメディアの事例も確認してみましょう。

また、期待する効果を新たな肌悩みの改善を求めて、年に1回以上化粧水を変える方も多いという結果もでています。

このことから、理想の肌を目指すために、自分が求める効果が得られそうな化粧水を見つけて試してみることが大切だとわかります。

引用:Rakuten RAXY「【20代・30代のスキンケア実態】化粧水に関するリアルな声を大公開!」(https://raxy.rakuten.co.jp/beautytopics/articles/2024/article1334/?l-id=top_txt_article1334

 

これは、Webメディアで多くみられる書きぶりです。「このことから」が使われていますが、違和感は感じません。

じつは、この3つの例を探すために有名メディアの記事をかたっぱしからチェックしたのですが、順接の接続詞が非常に少ない! ほとんどの記事は、順接の接続詞を使わずに一文に繋げていました。

結局、順接の接続詞はどうすればよいのか

順接の接続詞はどのように使用すればよいのでしょうか。なんらかの事柄の事象を述べて、結論を話す必要がある場合には「したがって」「ゆえに」が使いやすいといえます。「だから」は、全体のトンマナが柔らかいときに、あえて使うことで読者にその文章を強く訴えることができるでしょう。

記事の終盤で、大前提のお話をするのも恐縮ですが、Webサイトに掲載する文章においては、接続詞が少ない方がよいという風潮があります。接続詞を多用すると、まどろっこしい文章になるからです。いずれのメディアでも、「ここぞ!」というときだけ、順接の接続詞が登場していました。「ここを読んで欲しいんだ!」という場面です。

私と同じように、順接の接続詞の取り扱いに悩んでいる方がいらっしゃるとすれば、「ここだ!」というだけ使う最終兵器のような位置付けにしておくとよいかもしれません。

最後に、順接の接続詞をリストアップしておきます。

だから
なので
そのため
このため
それで
これで
そういうわけで
そんなわけで
そのような理由で
こういうわけで
こんなわけで
そこで
したがって
ゆえに
それゆえに
それゆえ
よって
従いまして
つきましては
ついては
以上のことから
このことから
これらのことから
そのことから
それらのことから
こうした背景から
そうした背景から
以上のことを踏まえて
これらのことを踏まえて
すると
その結果
結果として
結果的に
それにより
これにより
それによって
これによって
そうして
こうして
そのようにして
このようにして
かくして
そうすることで
こうすることで

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